岸岡智樹のラグビー教室

イベントレポート_沖縄

【開催レポート】岸岡智樹のラグビー教室(沖縄) 7/15-16

第4回目になる岸岡智樹のラグビー教室の開催の地は、沖縄県にある21世紀の森ラグビー場としおさい公苑にて行われました。

開催前は2泊3日の合宿形式で沖縄県外からのチームを呼び、最終日には試合形式のゲームを開催。そしてラグビー以外の時間では沖縄の文化、他県の文化を学ぶ異文化交流の時間を行う内容を検討していました。

しかしながら、教室の諸事情により合宿形式での開催中止を決定。
そのため、今回の沖縄開催では「スクールを対象にしたラグビー教室」に変更。

【沖縄1日目】
・午前:名護市に拠点を置く「デイゴラグビースクール」と練習
・午後:沖縄市に拠点を置く「コザクラブ」と練習
【沖縄2日目】
・コザ高校&名護商工の2チームをまとめた高校生向けセッションの開催

このようなスケジュールで教室を決行致しました。

スクール単体の開催や高校生向けのセッションと言うのは、岸岡智樹のラグビー教室が始まって以来の新たな開催スタイル。
このラグビー教室が「地域ごとのスタイルに合わせる新たな形で行う可能性」を見出せた開催となりました。
普段は小学4年生から中学3年生を対象に行っている基礎基本のスキルのメニューに、新たに状況判断・コンタクトのスキルをプラス。練習の最後には試合形式でのセッションを行いました。

これは、岸岡智樹を始めコーチ陣に取って大きなチャレンジと成長ができた教室となったのではないでしょうか。
そして「コザ高校」と「名護商工」という花園を共に目指す沖縄の2校が共に同じグラウンドでラグビーという競技を敵味方関係なく楽しくスキルアップできたこと。
これは、これからの沖縄のラグビーを盛り上げる上で、両校にとって良い時間になったのでないかなと思います。

ゲストコーチには、クボタスピアーズ船橋・東京ベイより「岡田 一平選手」にお越しいただきました。
岡田選手は昨年の福島開催にもゲストコーチとして参加。

今回も岡田選手の何事にも全力で明るい「一生懸明」を体感でき、参加した子供達もその姿を見て、全力で取り組む事の大事さ、ラグビーを心から楽しむ事の重要性など、新しい経験を学べた貴重な機会になったと思います。

今回の高校生セッションは自分達コーチ陣にとって「自分のコーチングが試される場面」でもありました。
沖縄での教室は、高校生のカテゴリーをコーチングしたことのないアシスタントコーチもいる中で、指導を行わなくてはなりませんでした。
今まで自分達が専門としていた対象年齢でのコーチングであったため、今回の沖縄開催は安心領域から出た新たな高校生が対象の指導という意味で、コーチ陣にとって貴重な経験でもありました。

教室が終わり帰ろうとした際に「来年も沖縄にきてくださりますか?」と午前も午後のセッションでも子供達に聞かれることがありました。
私達スタッフはこの質問をいただくことが最大の幸せであり開催して良かったと思える一言であります。
「今日も楽しかった!明日もラグビーがしたい!」
「早くグラウンドに行って、もっとラグビーが上手くなりたい」
「大人になってもラグビーを続けていたい」
そう生徒さん達に感じさせられるコーチが一流の育成年代の指導者だと、私は思っています。

今回の沖縄開催で一人でも多くの子供達がラグビーを続けたいと感じてくれたら幸いです。
また次回の香川徳島開催以降も、多くの子供達に基礎基本の大切さ、ラグビーを続けていく喜びを感じる機会になればなと思います。
 今後とも岸岡智樹のラグビー教室へのご支援、ご協力のほどよろしくお願い致します。

文:石井裕大(アシスタントコーチ