岸岡智樹のラグビー教室

イベントレポート_教仙純司2023

【スタッフ個人レポート】
アシスタントコーチ 教仙純司

『会いに来てくれるラグビー教室』

どれだけの人を笑顔にすることができたのだろうか…

どれだけの人を楽しませてあげれただろうか…

どれだけの人にラグビーを好きと思っていただけただろうか…

どれだけの人と出会い、繋がり、楕縁が生まれたのだろうか…

こんにちは。アシスタントコーチの教仙です。
今回の実施レポートを担当させていただきます。もしよろしければ最後まで読んで頂ければ幸いです。
僕からはアシスタントコーチという視点でラグビー教室を振り返り、魅力を伝えることができればと思います。

まず初めに、僕が小中学生の時にこのような教室があったら絶対に参加していたな。と、心から感じます。岸岡選手から直接学び、ゲスト選手が来て、学年やスクールの垣根を超えてラグビーができる。本当に素晴らしいことですよね。

『現役の岸岡智樹選手が主催する移動型ラグビー教室』

地域格差の是正ということからスタートし、ラグビーを好きになってもらう、ラグビーの楽しさを知ってもらう。
そんなことを考えながら、2020年から3年の月日が経ちました。

過去2年間は0の状態から、現地の調査やサポートしてくださる方を探すなど、誰もやったことのない作業から始まりました。それと同時に、現役選手が後世に伝えたいこと、そしてそれを取り囲む大人が子供たちに伝えて欲しいことから議論が始まりました。

辿り着いた答えは『基礎基本』です。その中でも岸岡選手のスタイルにあった「キャッチ」と「パス」にフォーカスして行うことが決まりました!

開催前の準備では、現地のラグビースクールや中学校などの活動状況を調べ、安全に活動もできる場所を選択することをはじめとし、コーチ陣ではメニュー作りについて時間を費やしてきました。
わかりやすい言葉、理解しやすい言葉、タイミング、順番、時間など。あらゆることを想定しながら初回開催に間に合うように話し合ってきました。「ハンズアップ」「フォロースルー」の2つをポイントとして、なぜ必要なのか常々問いかけながらメニューを作ってきました。参加した人は忘れられないのではないでしょうか?!

教室でも合宿でもメッセージはすごくシンプルで「どんなに大事なことでも初めは意識して行うこと」。何度も何度も問いかけいつの間にか無意識に変わっていく様子を体験していただけたのではないだろうか?基礎基本の定着のコーチングは本当に難しいんです。

ここで僕自身が特に記憶に残る開催地は2つあります。

1つはやはりラグビー合宿の聖地でもある菅平での開催です!岸岡選手とBBQ、親睦会、高校生の試合観戦、ラグビー教室と盛りだくさんの開催でありました。1日目より2日目の参加者の成長した姿を近くで感じたことはコーチとして感動しました。参加者の方は寝泊まりを共にし、共同生活のなかで現役選手の取組姿勢を学ぶ機会になったのではないでしょうか?

2つ目はリーグワン等で活躍する選手と行うタッチフット交流会。交流会では間近でプレーを見ることと一緒にプレーをすること。また違ったポジション、チームの選手が一緒になることなど夢のような機会があったということ。こちらも今まで見たことも体験したこともないです。参加した方も見学に来られた方も同じ気持ちだったと勝手に思っています。どんなコーチでもプレーで見せることに限界があります。それを体現できることは現役選手が主催する大きなポイントですね!

また、この活動ではサポートコーチも迎えコーチとしての新たな出会いがあり、地域格差の是正を継続できる現地でのコーチ育成も本教室の役割の一つとして担っていました。単発の教室とならず、その地域で岸岡選手が少しずつ本教室で伝えたかったことが広がり、繋がっていくものになっていって欲しいですね。地域格差の是正は選手だけでなく、コーチなど各地域のラグビーに取り組む環境にも着目していることを知る人は少ないのではないでしょうか?僕自身ここでの出会いは大変嬉しく思い、これからも情報交換等をして繋がり続けたいと感じています。

そして、現地サポーターも地元の高校生や大学生を中心としてサポートいただきました。グラウンド内外での様子も伺えたことで「地元の選手が、地元で育つ」というイメージを少し持ったのではないでしょうか?参加者の対象は小学4年生から中学3年生といった幅広く、世代を越え、チームの垣根を越えた交流。いつかきっと再会をして「あの時の!」となることがあるとするならば嬉しいですね!同じラグビー教室オリジナルグッズを持っていたりしたら、さらに話が盛り上がるかもですね!

この活動を通して、本当にたくさんの方々と出会いがありました。このかけがえのない出会いを大切にしてまた新たな出会いを求めて、自分自身の成長に繋げていきたいと思います。

最後になりましたが、「岸岡智樹のラグビー教室」では本当に様々な人からのご支援、ご協力のもと開催することができました。参加してくださった方々、保護者様、活動にご協力頂いた現地の方々、運営スタッフ、ゲスト、サポートコーチ、カメラマンの方々そしてこのような機会をくださった主催者の岸岡智樹選手。心より感謝申し上げます。来年以降もこの活動が一人でも多くの方に認知されて、楕円を通じての縁「楕円」が広がることを祈っております。きっとあなたの街にも岸岡選手が来てくれるかも?!

最後まで読んで頂きありがとうございました。またどこかでお会いできることを楽しみにしています。

文:教仙純司(アシスタントコーチ