岸岡智樹のラグビー教室

イベントレポート_武田桜子2023

【スタッフ個人レポート】
マネージャーインターン 武田桜子

『ラグビーで繋がった縁を大切に』

「迷った時にはやってみる」

私がインターン生として活動するにあたり、自分の中で大事にしていたことのひとつです。
この半年間を振り返ってみて、インターン募集の申し込みボタンを押した時も、苦手な分野のお仕事に触れる機会がやってきた時も、まずは飛び込んでみようと行動してきました。そして、インターンとして参加していく中で、今までできなかったことが少しずつできるようになっていく楽しさを感じることができ、充実した時間を過ごすことができたと思います。

ラグビーにはたくさんのポジションがあり、体の大きい人、小さい人、足の速い人、強いパワーを持っている人、“十五人十五色”の15人が集まって初めて、一つのチームとして力を発揮することのできるスポーツだと思います。

W杯やリーグワン、高校大学ラグビーを見るたび、チーム皆で協力しあって、次にボールが回る誰かのために1人1人が奮闘し、1つのトライをもぎ取りに行く姿は本当にかっこいいなと感じます。
それは、この教室の運営にも通ずるところがあります。年齢も職業も住んでいる場所も異なるスタッフが集まって、教室の開催のため一つのチームになる。その為にはコミュニケーションが必要不可欠であり、1人1人が皆のために頑張ることで、教室の運営は滞りなく進んでいくのだと参加していく中で強く感じました。

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【ラグビー教室から得られるもの】
人と人との繋がりが疎遠になりつつあると言われる現代だからこそ、自分の憧れの存在と直接関わることができる機会は、その1回1回がとても大きな意味を持つのではないかと思います。「あの時自分はあの選手と同じグラウンドに立った」という記憶は、きっとこれからラグビーを頑張る時のモチベーションになるはずです。その貴重な瞬間に立ち会う機会をいただけたことを、本当に嬉しく思います。
また教室への参加を通して、グラウンドでラグビーボールに触れている子供たちだけでなく、グラウンドの外で子供たちをサポートされている方々にも「参加してよかった、来てよかった」と思っていただくことで、さらにラグビーの輪は大きくなっていくのだろうと思います。
「参加してよかった」と思うタイミングは教室の中だけでなく、教室が終わって自宅へ帰る帰り道の会話の中であったり、届いた写真を見て振り返っている時かもしれません。
何か一つのことを家族や友達みんなで共有することの楽しさも、この活動から得られる大事な要素だと思っています。

そして、この教室に参加してくださった皆さんには、ラグビーとの関わり方を悩んだときにも、ぜひこの教室のことを思い出してみて欲しいと思います。
グラウンドに立つプレイヤーとしてだけではなく、コーチとして、レフリーとして、カメラマンやメディカルスタッフ、マネージャーとしてなど。ラグビーに関わる方法はたくさんあります。
「自分はこれが好き」「楽しい!」という気持ちに勝てるものはないなということを、私は半年間のインターンの活動を通して、改めて感じることができました。

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【これからのラグビー】
2023年度の開催を振り返って、岸岡智樹のラグビー教室の掲げる「地域格差の是正」とは「皆の近くにラグビーがあること」ということではないかと思います。
皆のそばに当たり前に応援するラグビーチームがあり、応援している選手、いわゆる”推し”がいる。推しが出る試合が行われる日には、友達や家族と観戦に行く。
ラグビーにもそんな時代がやって来ようとしています。
トップリーグからリーグワンと名前が変わり、まだ日が浅く、地域に密着したチームの新しいカタチが各チームに求められている今。
この教室に足を運んでくださった皆さんは、これから先のリーグワンや選手たちを支える原動力となるとともに、未来のラグビー界の担い手となっていく存在だと思います。
そして「岸岡智樹のラグビー教室」に参加してくれた皆さんが、家や学校で教室の楽しかった思い出を共有することで、まずは自分の周りから、ラグビーの輪を広げていくきっかけとなるお手伝いができていたら嬉しいです。

【最後に】
このインターン生として過ごした半年の間に、本当にたくさんの方々との出会いがありました。これからどんな進路に進むことになったとしても、人との出会いを大切に邁進できる人でありたいです。そして、参加してくださった皆さんが、ラグビー教室で繋がることのできた“楕縁”をこれからもずっと大切に、そしてこれからも『ラグビーを大好きな仲間』と出会える機会が多く訪れてほしいなと思います。

文:武田桜子(マネージャーインターン