岸岡智樹のラグビー教室

イベントレポート_岸岡智樹2023

【スタッフ個人レポート】
代表 岸岡智樹

『早くいきたければ、ひとりで行け。
遠くまで行きたければ、みんなで行け。』

まずはじめに、2023年の岸岡智樹のラグビー教室は多くの方にお力添えをいただいたおかげで、最後まで実施することができました。心より感謝申し上げます。

2021年にスタートした岸岡智樹のラグビー教室。自らが足を運び、目で見て、現地の方々との会話をし、耳で聞く。そうすることで、日本ラグビー界に潜在する「地域格差」を顕在化することができると考え、3年目となる2023年度の挑戦が始まりました。

過去2年間懸念材料にあった感染症も国内では緩和・収束の動きが見られたため、心置きなく活動が進化できると開催回数も過去より増加。その結果、10週間で14道県での開催を実現することができました。
北は北海道から南は沖縄県まで各地方での実施を予定する中、目標である『地域格差の是正』を軸に考え、過去2年間では「訪れることのできなかった場所を優先的に実施する」ことを方向性とし、開催地の選定としました。

3期目となる今年は、過去2年間での経験やノウハウは積み重なっているものだと思っていました。しかし、新たに開催を実現する場所は常々0→1での開催となり、それは困難や障壁が立ちはだかるものばかりでした。その中で、壁を越える事こそがこの活動にある価値だと改めて感じた年でもありました。
その支えとなったのが、多方面にわたってご尽力いただいたスポンサーの皆様や運営スタッフの協力です。

今年度の活動は、アフリカの諺として知られる「早くいきたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。」の真意を感じた気がします。
3年目にして初めて訪れる開催地でも”岸岡智樹のラグビー教室”の名が届いている実感を得られたことや、気づけば集まってくれた仲間がこんなにもいることは本当に感謝です。
また仲間がいるからこそ3年目を怪我や緊急事態などなく終えることができたのだと感じます。

現役アスリートが主体となる”岸岡智樹のラグビー教室”がラグビー界、はたまたスポーツ界で例を見ない活動として、どこまで広がり・どんな未来が待っているのかを想像するだけでもワクワクします。
この活動をご支援いただいております皆様と共に、この教室の価値をさらに多くの人に届けていきたいと思います。

2023年度も多くの出会いがあり、その出会いの数だけ前向きな課題が見つかりました。今後どのように改善していけば良いのかをしっかりと分析し、この活動が問題解決の一助となるようこれからも継続し精進していきます。

最後に、2023年はラグビーワールドカップフランス大会が行われ、ラグビー界全体を見ても現役選手が自ら企画、運営しイベントを計画・実行しているケースが増えていると感じます。
国内でもラグビー熱が高まる要因が増えている中で、この活動がこういった風潮のきっかけとなり、今後の追い風となることを願っています。

文:岸岡智樹(代表