【スタッフ個人レポート】
マネージャーインターン 髙居沙羅
『困難を選ぶ勇気』

私はマネージャーインターンとして約半年この教室に携わる機会を頂きました。
半年前にインターン募集の存在を知ったときは自分が将来やりたいことは何なのか、自分にはどんな強みがあるのだろうかと迷っていた時期でもありました。
私自身ラグビーをプレイした経験はなく、日本代表や中学生の妹の試合を見て応援するという程度でしかラグビーに関わったことはありませんでした。
競技経験のない私が何の役に立てるだろうと不安でいっぱいでしたが、マネージャーとして教室の運営に関わる中で自分が苦手としていることに気付いたり、逆にできることを再認識できたりと自分を知るとても貴重な機会になりました。
今年は新しい試みとして”ラガール限定ラグビー教室”を開催することができました。参加当初よりこの教室の活動理念である”地域格差の是正”に共感していましたが、この活動を通して実際男の子に混じってラグビーをしている妹が、何気なく口にする不満は地域格差も関係していたのかも、、と気付くことが出来ました。まだまだ女子ラグビーは盛り上がっていけるはずですし、参加してくれたラガールの皆様がこれからの女子ラグビーを担っていくことを考えるととてもワクワクします。
実はこの夏ニュージーランドからのホームステイとしてラガールが2人も私の家に来てくれました。ラグビー教室に参加することは叶いませんでしたが、ラグビー大国で育ったマオリである彼女達から多くのことを学ぶことができました。マオリの諺の一つである”He rārangi i ngā taura, kātahi ka tū te taura.”という言葉を紹介します(読み方はとっても難しいですが、、笑)これには、困難な道を選ぶことで強さや成功が得られるという意味があります。誰しも楽な道を選びがちですが、険しい道を選んでこそ得られるものはとても大きいと思います。
例えば普段の練習の中で、ブロンコがきつくて少し手を抜いてしまうこと、ハンドリングの練習を怠ること、疲れから練習後の挨拶の声が小さくなってしまうこと等に置き換えて考えてみて欲しいです。ありきたりな諺かもしれませんが、茨の道を選択することは誰にとっても難しいことだと思います。そして、基礎に立ち返ることは本当に大切だと感じています。
この教室でも「今までハンドリングが疎かになっていたけど、大切さに気付けた」という感想をたくさん頂きました。是非自分にとって難しいと感じそうな道を勇気を出して選んでみて欲しいです。きっと今の何倍も成長できるはずです。
どの開催地もそれぞれ違って印象に残っていますが、佐賀開催に参加した妹が普段のチームの練習とは違った雰囲気を楽しみ、他のチームの子と仲良くなれた姿を間近で見ることができただけでも、私にとってはこの教室に参加した意義を感じました。どの参加者の方にとっても現役で活動している選手と関わる貴重な機会ですし、この教室で学んだことを普段練習しているチームに持ち帰って共有すればより一層自分の糧にできると思います。また、感じたことや学んだことを自分のラグビーノートに書いて欲しいなと思います。自分が努力してきたことや選んだ道に自信を持つことができるし、自分を褒める材料の一つになってくれるはずです。
最後になりましたが、この教室を知り、応援してくださった関係者の皆様に感謝申し上げます。今後ともこの活動への変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。
文:髙居沙羅(マネージャーインターン)