【スタッフ個人レポート】
コーチインターン 人羅美帆
『ラグビー教室が教えてくれたこと』

こんにちは。岸岡智樹のラグビー教室コーチインターン生の人羅美帆です。
今年の3月から、岸岡智樹のラグビー教室にコーチインターン生として参加させていただきました。自身がコーチを目指す中でコーチングができる環境を探しているときにインターン生募集の情報を見て応募を決めました。
3月からの活動を振り返ると本当にあっという間でした。開催に向けてのミーティングをして、現地開催が始まり、開催地ごとの振り返りをしたり、現地開催期間中も新企画の実施に向けてのミーティングをしたりと、こんなにも早く時間が過ぎていくのかという日々を過ごしました。インターン生としてこの活動に関わるまで、コーチはグランドに立って指導をしたり練習メニューを考えたりすることだけが役割だと思っていました。ですが、8カ月間の活動を通して、教室を開催するために場所を押さえたり、地元の方と連携を取って日程調整をしたり、当日のリスク管理をしたりなど表からは気付くことのできない役割が多くあることを知りました。これまで知らなかった役割を知ることができたこともそうですが、ラグビー教室のコーチの皆さんから多くのことを学ぶことができたのもこのインターンを通して得られた大きな収穫です。
ラグビー教室のコーチの皆さんは、選手をしながらコーチングを学んでいたり、教員をしながらS級コーチの資格を持ち活動していたり、理学療法士を本職にコーチをしていたり、プロコーチとして日々研鑽を積んでいたりと、それぞれの立場があります。様々なバックグランドを持っておられるコーチの方々から受けるフィードバックは、この活動にインターン生として参加していなければ得ることができなかった貴重な財産です。
また、今年度は新企画として「【ラガール限定】岸岡智樹のラグビー教室」が開催されました。女子ラグビーにも存在する「地域格差」の是正、ラグビーを通じて仲間をつくれる場所を作りたいという1人のラガールの思いをきっかけに始まりました。女子ラグビーも、オリンピックやワールドカップが開催され少しずつ競技人口が増えてはいるものの、小中学生のラガールだけでラグビーをする機会は非常に少ないという現状があります。そんなラガールたちが一緒に楕円球を追いかける場所を提供し、トッププレイヤーから直接コーチングを受ける機会を作ることは非常に価値のある活動だと思います。彼女たちがこれから先、高校・大学・社会人とラグビーを続けていく理由の一つに、今回の「【ラガール限定】岸岡智樹のラグビー教室」での体験や、そこで出会った仲間との繋がりがあればいいなと思います。
最後になりましたが、2024年度岸岡智樹のラグビー教室にご参加いただいた皆様、開催に当たりご理解ご協力をいただいた関係者の皆様に改めて心より御礼申し上げます。
インターン生としての活動は12月をもって終了となりますが、1人の女子ラグビー選手として、そしてコーチを志す者として今後も、「地域格差の是正」に尽力していければと思います。
これからも岸岡智樹のラグビー教室の活動を温かく見守っていただけますと幸いです。
文:人羅美帆(コーチインターン)