【スタッフ個人レポート】
マーケティングインターン 戸塚萌生
『フィールドの中から描くラグビーの未来』

今年3月にマーケティング担当のインターン生として活動を始めてから、今日まで本当にあっという間で、もうすぐ10か月が経つということに驚いています。
家族がラグビー好きだった私は、幼い頃から自然とラグビーファンとして育ちました。教室の存在を知ってから、ラグビーと関わることができるインターンにとても興味がありましたが、ラグビー経験のない自分に務まるものなのか悩みに悩み、なかなか応募する勇気を出せずにいました。ちょうどその頃、ずっと楽しみにしていたリーグワンの試合観戦へ。その試合に岸岡選手がSOで出場!目の前で繰り出される素早いパスや正確なキック。試合は劇的勝利で、大歓声でスタンドがひとつになりました。迷っていた私はこの試合に後押しされ、応募を決めました。
教室への参加が決まってから携わる仕事はすべてが初めてで不安でいっぱい。現地での撮影業務は反省と発見の連続でした。子供たちの楽しんでいる様子がどうやったら伝わるか撮影に編集に試行錯誤でしたが、本格的なラグビーの練習を見るのがほぼ初めての私にとって、岸岡選手やコーチの皆さんの指導の様子や、新しいことをどんどん吸収して上達していく子供たちの真剣な表情を間近で見ることは、とても貴重な時間でした。声をかけると「すっごく楽しかった!」「たくさん学べた!」とカメラに向けてくれる日焼けした笑顔が、いつも私の悩みを吹き飛ばしてくれました。
また、今年から教室と連携運営が始まったRugbyHubのSNSのお手伝いもさせていただきました。岸岡選手をはじめ各分野の専門家から、様々な知識を学べるオンラインコミュニティです。内容は多岐にわたり、フィールドで学ぶ実技的なものとは違う目線で、ラグビーをする上でも日々の生活でも大切にすべきことを幅広く学び、「人間的成長」を目指す場です。その情報発信のため、私自身もセミナーに参加させてもらったり、関連するテーマを調べて投稿をまとめる業務をする中で、たくさんの知識に触れる機会をいただきました。例えば、ラグビーでも使える英語セミナーでは、好きなものを通して英語を学ぶことの楽しさを、パリ五輪の時には15人制以外のラグビーについて調べ、車いすラグビーなどパラスポーツとしてのラグビーのおもしろさを知り、今とても興味を持っています。
今回の業務で、SNSでの情報発信の重要性を実感し、テーマ選びや投稿作成の難しさも学びました。大変ではありましたが、投稿に反響があると応援してくださっている方々との繋がりを感じて、本当に励みになりました。
また、ラグビー教室が目指している地域格差の是正について、私が今学んでいる地理学を活かした地図作製に取り組み、「地域格差の見える化」を図りました。統計地図のおもしろさは、様々なデータを地図上に示すことで、ぼんやりしていたものがはっきりと見えてくることです。ラグビーの地域格差についても、地図にすることでもっとわかりやすく、皆さんに興味を持ってもらえたらと考えました。まず見えてきたのは、高校生のラグビー人口がサッカーなど他のスポーツと比べて圧倒的に少ないこと。各都道府県の高校生のラグビー人口の差と花園での勝利数がほぼ比例していることや、その下の小中学生のラグビー環境の状況分布には、ジュニア世代の受け皿となる場所の必要性が表れていました。少子化の影響などもあり減少傾向のラグビー人口。作製した地図を比較することからも地域格差が見えてきました。
この10か月、ここでしかできないたくさんの貴重な経験をさせていただきました。応援してくださる皆さんに、全国各地でお会いするたび、SNSで繋がるたび、この教室の価値を強く感じました。岸岡選手の目指すラグビーの未来に、私も少しでも貢献できていたらうれしいです。
ラグビーを愛する皆さん、これからもラグビーを楽しみ、一緒に盛り上げていきましょう!
文:戸塚萌生(マーケティングインターン)