岸岡智樹のラグビー教室

イベントレポート_東京開催

【開催レポート】2025年度岸岡智樹のラグビー教室(東京) 9/6

9月6日(土)、東京都足立区の舎人公園競技場にて「岸岡智樹ラグビー教室」を開催いたしました。

当日は、秋の訪れを忘れるほどの厳しい暑さとなりましたが、それにも負けないほど元気いっぱいの子どもたち35名が集まってくれました。ご参加くださった皆様、サポートいただいたご家族、そして運営に尽力くださった足立区ラグビーフットボール協会の関係者の皆様に、改めて心より御礼申し上げます。

今回の会場である舎人公園競技場は、広大な芝生が特徴で、都会の中にありながらすごくゆったりした気持ちになるような環境でした。周辺はテニスやランニングなどスポーツを楽しむ人たちでいっぱいでした。子どもたちは受付を終えるなりグラウンドに出てボールを投げたり、蹴ったりとスタート前からパワーを感じました。

弊教室はまず、熱中症対策を徹底するところからスタートしました。特にこの日の暑さは厳しかったため、「水分補給と日陰での休憩を取ること」「仲間や自分の体調を気にかけること」を大切にセッションを進めました。ラグビー教室サイドでのこうした安全面への配慮は、子どもたちが安心してプレーに集中できる大切な環境設定だなといつも感じております。

ベーシックコースでは、ラグビー教室では基本となるボールキャッチやパス(ハンズアップ/フォロースルー)、「聞いたことある」「知っている」というキーワードでもスタッフからは「みんながわかるように説明すると?」など一つひとつ考えて、丁寧に確認しました。初めは緊張して黙々と取り組んでいた子どもたちも、岸岡選手やスタッフが「ナイス!」「いいぞ!」「素晴らしい!」と声をかけると次第に笑顔が増え、仲間同士で自然と励まし合う声も飛び交うようになりました。みんなで最初に確認したポイントを意識しながら、仲間の成功に拍手を送る様子、その一つひとつの光景に、ラグビーの持つ「仲間とつながる力」を感じました。 

ベーシックコース終了時には、協賛企業である大正製薬様より「凍らせて飲む」リポビタンアイススラリーSportsをご提供いただきました。冷たい飲み物を手にした子どもたちの表情は一気に明るくなり、「おいしい!」「もう一つ欲しい!」「復活した!!」と笑顔があふれました。熱中症対策としてだけでなく、頑張ったご褒美のようなひとときとなり、子どもたちの疲れを癒す大切なサポートとなりました。

その後、アドバンスコースでは、ベーシックで確認した基礎を土台にしながら、より実戦に近いスキル習得に挑戦しました。状況判断やコミュニケーションを伴うメニューに取り組む姿は真剣そのもの。暑さで体力を奪われながらも「もう一回!」「できるまでやりたい!」と自ら前向きに挑戦し続ける姿は、とても頼もしく感じられました。

そしてこの日は、教室にとっても特別な節目の日となりました。2021年から岸岡智樹選手が「地域格差の是正」を目的にスタートした移動型ラグビー教室が、ついに47都道府県での開催を達成したのです。これまでの道のりを思えば決して平たんなものではなく、コロナ禍での活動や移動制限、地域ごとに異なる課題など、数多くの壁が立ちはだかりました。しかし、そのたびに支えてくださった地域の方々や子どもたちの笑顔が背中を押し、一歩ずつ歩みを進めることができました。

記念すべき達成の瞬間を見届けようと、会場では多くの方々から温かい祝福の声が寄せられました。メインスポンサーである大正製薬様からは花束の贈呈と励ましのお言葉を頂戴し、その場に立ち会えたことは運営に携わる者にとっても大きな喜びであり、忘れられない思い出となりました。

私、個人でこの5年間を振り返ると、出会いと再会の積み重ねがいかに大きな力になってきたかを改めて感じます。「地域格差の是正」というテーマには、受け皿や指導者、競技人口、情報の偏りの課題など、多くの要素が含まれています。すべてを解決するのは簡単ではありませんが、子どもたちと関わることで見えてきた課題や可能性は今後の日本のラグビー界にとっても大きな財産ではないでしょうか。

ラグビーでつながった「楕縁」によって支えられたこの5年間。その歩みがあったからこそ、全国47都道府県での開催という節目を迎えることができました。これで第1章が幕を閉じ、これからは第2章、第3章へと挑戦が続きます。岸岡選手が日本ラグビーの未来を切り開く取り組みとして、より多くの子どもたちにラグビーの楽しさと可能性を楽しみにしています。

これからも「岸岡智樹ラグビー教室」は、子どもたちの笑顔を力に、多くの仲間と共に歩んでまいります。引き続き皆さまの温かいご支援とご声援をよろしくお願いいたします。

文:教仙 純司(アシスタントコーチ)

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