岸岡智樹のラグビー教室

イベントレポート_岸岡智樹2025

【スタッフ個人レポート】
代表 岸岡智樹

『楕縁と恩送り』

まずはじめに、2025年の「岸岡智樹のラグビー教室」に多大なるご支援を賜り心より感謝申し上げます。

この活動は、コロナ禍の2021年に「地域格差の是正」という想いのもとスタートしました。まだ先の見えない状況の中で、それでも“子どもたちの未来のために今できることを”と全国各地をまわり続けてきました。移動を伴う我々の形態が故に直面する壁も今振り返ると良い経験となりましたし、梅雨の時期での実施が多く雨天で中止せざるを得ない状況を掻い潜れてきたことは本当に幸運だと思っています。

そして本年度、ついに全国47都道府県すべてでの開催を達成しました。

この瞬間を迎えられたことは、我々にとって大きな節目であり、これまで関わってくださったすべての方々への感謝の証でもあります。

年度から数えると、道のりは決して平坦ではありませんでした。一つひとつの開催地で出会った人、目を輝かせてボールを追いかける子どもたち、支えてくださる地域の指導者の方々。その積み重ねが、確かな「47」という形となったと確信しています。
しかし同時に、我々はこの達成を“ゴール”とは考えていません。むしろここからが、本当のスタートだと思っています。

47都道府県を巡る中で見えてきたのは、地域ごとに異なる環境、価値観、課題、そしてそこに確かにあるラグビーへの熱意でした。様々なラグビーの姿を肌で感じるたびに、「地域格差の是正」というテーマが、単なるスローガンではなく、一人ひとりのラグビー人生への向き合い方なのだと学ばせていただきました。

これまでの5年間、何度も壁にぶつかり、その都度立ち止まる時もありましたが、考え、修正し、再び前へ進んできました。その積み重ねの先にある「今」を迎えられたことに、心からの感謝を込めてお伝えしたいと思います。

私が大切にしている「早く行きたければひとりで行け。遠くまで行きたければみんなで行け。」というアフリカの諺。この言葉を何度も胸に刻みながら歩んできた5年間でした。そして今、ようやく気づいたのは、“みんな”の中には、選手や指導者だけでなく、地域の方々、協賛企業の皆さま、そしてラグビーというスポーツを愛するすべての人たちが含まれているということです。

我々はこれからも、楕円を通してつながった”縁”を通して子どもたちの未来を育み、地域とともに歩む活動を続けていきます。さらにこれまで我々が受けていきた”恩”を次世代に送っていくという「恩送り」という考え方を胸に、節目を迎えた今こそ、過去の歩みを糧にし、これからの一歩をより大切に、確かな想いをもって前進していきたいと思います。

改めまして、これまでのご支援とご縁に心より感謝申し上げます。

そして、これからも“共に歩む仲間”として、この活動の新たな挑戦を見守り、ともに未来をつくっていただければ幸いです。
改めて5年間様々な形で我々に携わっていただき誠にありがとうございました。

文:岸岡智樹(代表)