岸岡智樹のラグビー教室

イベントレポート2026_菅平

【開催レポート】2026年度岸岡式サマーキャンプ(菅平)

8月8日から11日にかけ、菅平高原にて岸岡式サマーキャンプを開催いたしました。
2022年に1泊2日で始まったサマーキャンプは5年目を迎え、今年度は過去最長となる最大3泊4日での実施となりました。北は北海道、南は九州まで、全国各地から集まった子どもたちがラグビーの聖地・菅平に集結し、ラグビーを通じて学び交流する濃密な4日間を過ごしました。

菅平に到着後すぐに、参加者と選手による大きな円陣でサマーキャンプの初回セッションが始まりました。

グラウンドセッションでは4日間でそれぞれテーマを設定しており、1日目のキーワードは教室でもおなじみ「ハンズアップ」と「フォロースルー」。ハンドリングスキルを基礎から振り返る時間となりました。最後に行ったタッチフットでは選手のスーパープレーが光る場面もあり、子どもたちから感嘆の声が漏れていました。

夕食後には懇親会を行い、宝探しや気配切りなどレクリエーションを通して参加者同士の親睦を深めました。グラウンド外で共に過ごす時間の長さもサマーキャンプの特色であり、全国から集まった仲間とラグビー以外の面でも繋がることができました。

サマーキャンプ2日目は朝6時、早朝セッションから始まりました。子どもたちは開始時刻より前から集まり、練習する姿が見えました。

その後のセッションでは「仕掛ける」「スペースにボールを運ぶ」と、ボールを持っていないプレイヤーがどう動くか、ボールをもらうためにどう声掛けをするかなど、アタックを軸に取り組みました。

午後のセッション後にはBBQを行い、子どもたちは鉄板を囲んで賑やかに食事を楽しみ、保護者の皆さんのテーブルでも会話が弾むひとときとなりました。

3日目の朝はジムでのトレーニングからスタート。子どもたちは初めて見るマシンに目を輝かせ、興味津々な様子で触れながら使い方を教わりました。コーチを交えローイングマシンで対決する一幕もあり、楽しみながら身体を動かして、朝から大いに盛り上がりました。

その後は練習試合を観戦させていただき、試合中には高校生に解説してもらうひとコマも。ただ観戦するだけでなく、プレーの意図や構造など、高校生の目線から発展的な学びを得られる時間となりました。

午後には桂高校ラグビー部の皆さんと合同セッションを行いました。異なる年代の選手と共にプレーすることで、子どもたちは自分たちとの違いを肌で感じながら、普段の練習では得られない刺激を受けていました。また、桂高校のコーチの方にも子どもたちの指導に入っていただき、高校生レベルのプレーをするために必要な技術だけでなく、プレー中の意識や姿勢も含めてお話ししていただきました。

高校生との交流を通して、子どもたちはこれから身につけたいことや自分自身の今後の姿を具体的にイメージする機会を作ることができました。

最終日はこれまでのテーマに加え「人としての成長」を軸に据えセッションを行いました。

開始前のレクリエーションで出された課題は「仲間のいいところを見つける」こと。他人の長所を探すことで養われる周囲を広く見る力は、グラウンド上で味方や相手の状況を捉えることにも活かすことができます。

セッションでは3日間の総復習を行い、教わったことをその場限りにしていないか、今日まで学んだことを意識し続けることができたか、コーチが繰り返し確認していました。

セッション後には選手やコーチ陣との記念撮影が行われ、最後まで笑顔の絶えない時間となりました。去年に続けて参加し、1年ぶりに再会したご家族が「また来年!」と声を掛け合う場面もあり、4日間を共に過ごしたからこそ生まれる繋がりの深さを感じました。

サマーキャンプは、「継続性」という、岸岡式ラグビー教室の一種の課題をクリアすることができる形態でもあります。

普段の2時間半のセッションで教えられることは多くなく、だからこそ「ハンズアップ」と「フォロースルー」に焦点を絞った指導が有効になります。教えられるのはその日その場限りで、子どもたちは普段通っているスクールやアカデミー、部活動に戻っていきます。

対して、サマーキャンプでは1日2回のセッションを連続して行うことができ、4日にわたって一貫して指導を続けることも可能になります。普段のラグビー教室よりも多くの内容を扱うことができるうえ、各テーマに関する練習を反復して行うことで、そこで得た学びや技術を定着させることがより容易になります。その時限りであることに変わりはありませんが、4日間という時間の中で繰り返し学び実践することで、子どもたち自身が「できた」「できなかった」を振り返り、次のプレーに生かす機会を短いスパンで数多く作ることができます。

そして何より大切なのは、キャンプで学んだことを4日間で終わらせないことです。それぞれのチームに戻った後も学んだポイントを意識して取り組み続けることで、4日間の経験が初めて日々の成長へと繋がります。知っただけで終わらず、意識し続けること。その積み重ねこそが、岸岡式サマーキャンプで子どもたちに持ち帰ってほしいものの一つです。

文:藤田 千尋(学生インターン)

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